賽は投げられた

賽は投げられた

自閉症グレーの長男とまだ赤ちゃんの次男を抱えたすったもんだの日々を綴ります。

発達障害の疑い〜療育にいくまで① 一歳半検診

今回は、過去を振り返って、りょたの発達障害を疑って、療育に行くまでのお話を書きたいと思います。

私がりょたの発達障害を疑ったのは、二年前の3月。
1歳半検診前でした。

その時の絶望のどん底に陥り、検索で発達障害を調べることに憑りつかれました。

その時に一番知りたかったのが

発達障害って何?
どういう場合が疑わしいの?
発達検査って何?
療育って??

とかの情報でした。

もし、この場に同じような気持ちでいる人がいたら…
私の場合ですが書いていきたいと思います。


最初に書いておきますが、
あの時のどん底感は、今はないです。

明けない夜明けはない。

当時は、信じられなかったけど
今は明けない夜明けはないと言い切れます。


それでは、はじまりはじまり。


現在、りょたは3歳7ヶ月。
今年の2月に行った2回目の発達検査では、DQ97と、全体の発達は年相応になっています。
ただ、人の顔から感情を読む力は2歳代
数字を読むのは4歳以上と発達が凸凹しています。


今は私立の幼稚園に通っていてまだ一週間ですが、先生から特別何かを言われるわけでもなくごくごく普通に過ごしています。



こんな日が来るとは…
恐らく、二年前の私は想像していなかったと思います。

二年前の3月、私は絶望のどん底にいました。

りょたが発達障害なんじゃないかと疑っていたからです。


きっかけは、1歳半検診。

母子手帳を見て、指差しがない。発語がないことで、不安にかられ、ネットで調べたときでした。


出てくるキーワードは、発達障害


言葉自体はかかりつけの小児科にポスターが貼っていたので知ってはいましたが、まなさかそれがりょたに当てはまるなんて想像していませんでした。


それから食い入るようにネットを見ては、ダンナに相談しました。

ダンナ「そんな早くから言葉ってしゃべるの?」

私「うーん…どうなんだろうね…」

当時、在宅で仕事をしていた私はりょたを連れて出歩くことも少なく、同年代の子の様子がさっぱりわかりませんでした。

ダンナ「検診を受けてみて、話はそれからじゃない?」

私「そうね…」

もやもやしたまま一歳半検診を迎えました。


結果は散々たるものでした。

・言葉をいわない(言っても私しか理解できない)
・指差ししない
・積み木は積めない
・「これなぁに?」と犬のイラストを指して質問されても、イラストの紙をいじりたがり、できない。

全てが終わり疲れはてた私に保健師さんが

「心理士の先生が来ていますので、みてもらいますか?」

と言われて、部屋のすみこっで、話を聞きました。

心理士の先生は、りょたに「これなぁに?」と質問をしましたが、イラストをよく見たかったりょたは、イラストを奪い、椅子から逃走。

地面にイラストを置き、じっと見つめました。

途方にくれた私にみかねて保健師さんがりょたについてくれて私は心理士の先生と話しました。

その時、ほんの一瞬でしたが、心理士の先生がりょたを見つめる鋭い目。

それが今でも忘れません。


発達障害…その言葉が頭に浮かびました。


心理士の先生はアドバイスを2つしてくれました。

1、言葉が不明瞭だから、なるべく子供が聞き取りやすい赤ちゃん言葉をつかうこと

2、日頃から指差しを意識してつかうこと

指差しの必要性が分かっていなかった私はほとんどりょたに指差しをつかうことがありませんでした。

アドバイスを受け、ふらふらと途方に暮れながら帰りました。

ダンナにも報告しましたが、「そんなにみんなできるの?」と首をかしげるばかりで、私の不安感は伝わらなかったです。

でも、その日を境に、りょたへもっと意識を向けるようになりました。

思えばりょたが一歳から始めた在宅の仕事は元々、育休をとっていた会社の復職でした。

ただ、在宅へのノウハウがなく、私が1号という中で、体制もままならず、常に仕事に追われている状況でした。

りょたには最低限のお世話しかできず、仕事と、りょたの泣きの強さにイライラするだけの日々。

ダンナにも散々愚痴っていました。


可愛い盛りの一歳代のりょたに私は何もしてこなかったのです。何も。


これではいかん!と思った私は課長にチーム長がなんだかしらないが連絡が取りづらくて納期が差し迫って困る!なんとかせい!と直談判し、りょたと過ごす時間を確保しました。


そして毎日、外に連れだし、ベビカーをやめて、エルゴで抱っこし、指差ししながら、りょたに話しかけました。

「かんかんかん。電車だ!」

電車をじいっと見ていたので、踏切や駅前に行っては話しかけました。


最初は無反応だったりょたですが、それから二週間もたたないうちに指差しをしてくれるようになりました。

さらに、投げて遊ぼうとしなかったつみきを出してりょたに積むこと教えました。

今までは、色つきの様々な形のつみきをいっぺんに出して遊ばせていましたが、それだと、りょたは色とりどりのつみきを熱心に一つずつ見つめては、投げているだけでした。

一歳半検診の時に使っていたつみきは、小さいつみきで、四角だけでした。

うちのはそれよりも大きいサイズでしたが、四角だけをだして、積ませて見ました。

一週間後にはこちらもできるようになりました。

言葉については、なかなか伸びなかったのですが、絵本を出しては読むようにしました。

読むといってもりょたはページをめくるのが好きで、しかもパラパラと早くめくるので、読み聞かせなんてできません。

しかたなく「パラパラ。はやいはやい」と言ってみたり、りょたがじぃっと見ている瞬間に「りんご。りんごだね」と、声がけをしました。

タイミングが合わず、難しい時がほとんどでしたが、指差したりして聞かせようま必死でした。


そして、私は4月に仕事をやめました。
在宅含め10年続けた仕事。

未練は正直ありましたが、今はりょたと一緒にいようと決めました。


仕事をやめた効果はすぐ出ました。
仕事をやっていた時、ダンナが帰って来るとりょたはドアの開く音に驚いて、私にしがみついて離れませんでした。

でも、仕事をやめたその日から、怖がることはなくなり、ダンナを玄関まで迎えに行ったのです。


これには、ダンナが一番喜んでいました(^^)


仕事をやめ、さぁ、りょたと向き合うモードにはなりましたが、発達検査を経て療育に行くまでにさらに一年の歳月を要しました。

つづく





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